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車がオーバーヒートしたら?症状や原因・修理費用・後遺症は?

2019.06.03 up!

自動車のオーバーヒートについて説明していきます。オーバーヒートとは何か?原因や確認方法。起きてしまった時の対処方法、修理費用、気になるエンジンダメージや後遺症について触れていきます。

オーバーヒートとは?

オーバーヒートとは、車のエンジンが何らかの原因で熱くなりすぎることをいいます。

車が正常な場合は、エンジン周りの温度が上昇したとしても車の冷却水、ラジエーターが温度の上昇を防いでくれるのですが、エンジン温度の上昇を防ぐ部品が故障している場合は、オーバーヒートを起こしてしまうのです。

オーバーヒートの症状や確認方法

車がオーバーヒートを起こしているかどうかは、直接エンジンを目で見ても確認することはできません。

基本的な確認の仕方はメーターにある水温計をみて、オーバーヒートを起こしているかを判断します。

水温計はHとC(またはL)で示されているメーターで、エンジンを始動させたときは針がCを下回っている状態で、エンジンが暖まるにつれて針が徐々にHのほうに上昇し、エンジンが一定の温度になれば、通常はHとCの中間地点あたりで針の上昇は止まります。

メーターによっては水温計が具体的な温度の数字で示されているものもありますので、一度自分の水温計を確認してみましょう。

これらの水温計で、針がHを上回っていたり、100℃を大きく超えている場合はオーバーヒートを起こしている状態なのです。

その他の症状の確認方法としては、アクセルを踏んでも加速が悪いように思ったり、エンジンの回転が安定しないなどの症状が出る場合があります。

またアクセルを踏むと異音がするときがあれば、エンジンルームから異臭がする場合もありますので、水温計を確認しつつ、これらの症状がみられた場合はオーバーヒートしている可能性が高いです。

オーバーヒートの原因

オーバーヒートは、エンジン温度が適切に冷やされないことが原因です。

エンジン温度を冷やす機能を果たしているのが、ラジエーターや冷却水があります。

高年式の車ほどラジエーターが故障することは少ないですが、ラジエーターの寿命は10~12年ですので、ラジエーターが経年劣化していたり、冷却水を定期的に交換していない場合は、エンジン温度を下げる機能が低下するのです。

その他、サーモスタットやリザーバータンクもエンジン温度を低下させるための部品ですが、これらも消耗部品ですので、劣化が進んでいる場合はオーバーヒートを起こす原因となります。

オーバーヒートした場合どうすればいいの?

車がオーバーヒートを起こした場合は、直ちに安全な場所に車を停車させてください。

オーバーヒートを起こした状態で走行を続けるとエンジン不能になる可能性がありますし、エンジンが動かなくなると突然車が停まってしまう可能性もあり、重大な事故を引き起こす可能性が出てきます。

安全な場所に車を停めて水温計を確認し、針がHを振り切っていない場合は冷却システムが一時的にダウンしていることも考えられますので、アイドリングの状態で水温が下がるかを確認しましょう。

もし水温が下がらない場合はエンジンを切ってください。

次の対処方法はボンネットを開けてエンジンに外気を入れて冷やします。

ただしボンネットを開ける際には、車がオーバーヒートを起こしていることを忘れず、エンジン温度が高熱であることをふまえて、ボンネットをあけたときの熱風でヤケドしないように気をつけましょう。

ある程度エンジン温度が下がった場合はラジエーターから冷却水が吹き出していないか、また冷却水が空になっていないかを確認してください。

冷却水の量が少ない場合は、冷却水を補充することでオーバーヒートが改善させる可能性があります。

冷却水を補充するときはラジエーターキャップを開けなければいけませんが、ラジエーターキャップを開けると熱い蒸気が出る場合がありますので、必ずエンジンが冷えてから開けるようにしてください。

オーバーヒート後の修理費用

オーバーヒートが起きる原因については前述しましたが、実際にオーバーヒートを修理する方法は複数あります。

ここではそれぞれの修理でおおよそどれくらいの費用がかかるのかを表にまとめました。

<オーバーヒート後の修理費用>
修理・交換箇所
修理費用見積り
冷却水補充
1,000~5,000円
ラジエーター交換
20,000~100,000円
ラジエーターホース交換
10,000~30,000円
ラジエーター部品交換
20,000~50,000円
ウォーターポンプ交換
15,000~80,000円
冷却用電動ファン交換
10,000~100,000円
サーモスタット交換
5,000~20,000円
エンジンオイル交換
1,000~10,000円

オーバーヒートの程度によって必要な修理内容は異なりますが、数万円の修理費用がかかる覚悟は必要です。

オーバーヒートのダメージや後遺症

オーバーヒートを起こすと、エンジンそのものへのダメージが大きく、エンジンの劣化が進行します。

オーバーヒートを起こしてエンジンを修理した数日後に、再び冷却水などが漏れ出すなどの後遺症も見られ、その状態が続くとオーバーヒートを再発してしまうのです。

つまりオーバーヒートを起こした車を乗り続けるのは適切とは言えない場合がありますので、その際は車の乗り換えを視野に含めなければいけません。

今回の記事を参考に、オーバーヒートについての知識を深めていただき、もし車がオーバーヒートを起こした際は適切に対処するとともに、整備工場で車の点検を受けてください。

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